• 深夜、人は時々子どもに戻る

    深夜、人は時々子どもに戻る

    時々、泣いて叫んで机の上のものをガシャンとやるのは子供だ。 時々、泣いて叫んで机の上のものをガシャンとやって、それを泣きながら片付けるのが大人だ。

  • 美味しいナポリタンは作れるか?

    美味しいナポリタンは作れるか?

    昨晩『夢は叶うか?』と20才の青年に問われた。ボクは講師をしてるので時々、人生相談のような質問を受ける。 その時ふと『ナポリタンは作れるか?』にその質問は似てるねと彼に返した。彼は首をかしげてたけど、その質問は宿題にした […]

  • 夏休みはもう終わり

    夏休みはもう終わり

    まだあまりお金のかからなかった時代、物質的には不自由で気持ち的には自由だった。物質が満たされはじめてから、どんどん周りが気ぜわしくなっていった。最近思うんです、人にもPCのように容量があるんじゃないかって。あの頃、たしか […]

  • 日常の角度

    日常の角度

    知らない電車に乗って知らない駅で降りて昨日には思いつかなかった一日を過ごす。 昨日には知らなかったひとのアドレスが携帯に記録される。 昨日には知らなかった気持ちが記憶される。 窓を通った陽射しのようにそんな些細なコトガラ […]

  • 夏の匂い

    夏の匂い

    夏の匂いがする。「近々また」も嘘。「メールするね」も嘘。「またここに来ようね」も嘘。 たくさんの嘘はまだ携帯の中で眠っている。夏の匂いがする。決して懐かしまないこと。

  • 冬の匂い

    冬の匂い

    冬の匂いを思い出せない。あの人の全容が思い出せない。 だからわたしは今日も懐かしまない。

  • 道の途中

    道の途中

    疲れた時は物事を具現化してみる。例えば悩みを鞄に例えてみる。 左肩に重い鞄をかけてぼくらは歩いているわけだ。 悩みを話すって行為は人に少しの間、その鞄を持っていてもらうみたいな感覚に似ている。 解消はしない。 でも一旦 […]

  • Waltz

    Waltz

    好きでもない人に嫌われないように費やす時間ほど人生に無駄な時間は無い。 とにかくそんな暇な時間は無いんだ。

  • Mother Ship

    Mother Ship

    また陽が暮れてお腹がすいて渋谷を通過。 内ポケットには、いくばくかのお金がある。携帯には仕事の催促。夜が進む。不安もあるけど期待もある。 お腹が減るし、それを気にしてくれる人もいる。 それなりに生きてきたし、出逢った人と […]