Mother Ship

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また陽が暮れてお腹がすいて渋谷を通過。
内ポケットには、いくばくかのお金がある。携帯には仕事の催促。夜が進む。不安もあるけど期待もある。
お腹が減るし、それを気にしてくれる人もいる。
それなりに生きてきたし、出逢った人と笑って泣いた。
口癖のように不幸を気取っていたけれど、それはやっぱり嘘だった。
すでに幸福である事に気付かない状態を不幸て言うのかもなぁと
缶ビールの最後の一口を飲み干しながらぼんやりと、
でも確信を持って想った。



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