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雑踏
幸せとか天職とか運命の人なんて事を考えないようになってどのくらい経つだろう。夢とか目標とか自分との約束を固く固くしなくなってからどのくらい経つだろう。珈琲にたっぷりのミルクを入れる。愛しいひとを待っている。今、お気に入り […]
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流行
美味しい、不味いの他に〝安心する〟てのが味覚にはある気がする。
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平常運転
これは絶望でもあり希望でもあるんだけれど人の代わりは居る。哀しいかな大体、大丈夫だ。あの人みたいな人は二度と出てこないと人はすぐに言うが二度と出てこなくても正直、日常に支障は無い。自分も貴方もあの人も居ても居なくても世の […]
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燃え殻
小学2年生の時に酷い脱毛症を患った。髪の毛はほとんど抜け落ち、まゆ毛もまつ毛まで抜けた。学校に着くとまず教師用の便所に行く。大人用の洗面台を必死によじ上る。洗面台にすっぽり入ったボクは鏡に写った化け物のような自分の姿を眺 […]
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深夜、ファイヤー通りを手を繋いで走ったコト
この関係を現すコトバは、まだ日本語には無い。
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オトナとコドモ
きみたちがオトナになった時に、ボクたち先人のことを恨まないようにボクたちはできるだけがんばってみるよ。それでもきっと君たちは「オトナってやつは」て言うんだ。オトナってやつは、は通過儀礼だ。その時にきっとボクたちは「コドモ […]
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東京の空
今日はおばあちゃんの命日よと母から連絡があってはじめて気付いた。生前、見舞いに行くと祖母は「お前は怖がりだから化けて出たりしないよ、安心しな」と笑いながらよく言ってた。祖母は末期の肝臓がんでゆっくり弱っていった。色々な話 […]
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知らない街でふたりぼっち
知らない街で待ち合わせ。1度きりしか会った事のない人とこの時代に文通のように毎日、今日あった事と明日起こるであろう憂鬱をLINEで共有してきた。信じられないかもしらないがそれがもう2年も続いている。何度か会おうと言ったけ […]
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絶望と救済
全く救いのない絶望だけが、どこまでも僕を救済してくれた。